2015年11月26日

胸郭出口症候群

久留米市から来院された30代女性。

元々肩こりが酷かったが半年程前から腕がしびれ、手に力が入らなくなり整形外科を受診。
『胸郭出口症候群』と診断され鎮痛剤を処方されたそうですが一向に症状は改善せず
お知り合いの方に当院を紹介され来院されました。

胸郭出口症候群とは、鎖骨周辺で腕や手指に行く末梢神経の束が、腕や手指に行く
鎖骨下動脈や鎖骨下静脈という血管とともに圧迫されて起こる病気です。
20代〜30代の痩せ型でなで肩の女性に多く見られ、肩や腕などが痛む疾患です。

なで肩の方は、動脈などの通るスペースが狭くなってしまう為、圧迫されて
しまうのです。
それによって、血液循環不良となり肩の筋肉も異常収縮してしまうのです。

治療としては、整形外科では電気を当てたり、消炎鎮痛剤、血液改善剤や
ビタミンB1などの投与が行われるようです。それでも改善しなければ、
関連する骨を削ったり、腱を切除する手術が行われます。

このような治療は対症療法と呼ばれ、症状のある箇所のみを診て、
筋肉が張っていれば筋肉を緩める注射を打ったり、痛みがあれば
痛み止めの薬を飲んで一時的に症状が表に出なくなる様にする、
いわゆるその場しのぎの治療法です。

それに対して、当院ではなぜ筋肉が張ってるのか、なぜ痛みやしびれが
良くならないのかその原因を見つけて取り除く原因療法
提供しております。

そして、その原因こそが当院で一番重要視しています
上部頸椎(首の一番上と二番目の骨)のわずかな変位(ズレ)
ある事がほとんどです。

この患者様の姿勢を見ると頭が正しい位置より前に倒れ、左右の歪みも
相当ありました。
この歪んだ姿勢を作り出した大元が上部頸椎のわずかな変位にあるのです。

結果、この患者様も上部頸椎の変位を微調整しただけで首・肩の張り感が
無くなり、しびれも9割方無くなり、大変驚かれました。

同じ様な症状でなかなか良くならない方、手術を勧められているが迷っている方、
どうぞお気軽にご相談ください。